ヘアサロンの内装工事について知っておくべき基本知識
魅力あるヘアサロンを作り上げるために、お洒落な内装は欠かせません。そのような内装は、実績豊富な信頼できる内装工事業者に依頼するなどいくつかのポイントを押さえるだけで、実現することができるのです。
ヘアサロンは、数ある店舗の中でも特に内装の雰囲気が重要な業種です。雰囲気がお客様の好みに合わないというだけで来店数が減ってしまいかねないので、ヘアサロンを経営するにあたっては内装に十分に気を使わなければいけません。そこで以下では、ヘアサロンが内装に気を遣わなければならない理由について見た上で、内装工事を行うにあたって留意すべき点について詳しく紹介します。
ヘアサロンが内装に気を付けるべき理由
ヘアサロンが内装に気を付けるべきなのは、数ある業態の中でも特にファッションに関連するお店であるため、雰囲気やセンスに高いレベルが求められるからです。内装がみすぼらしいヘアサロンや明らかにヘアサロンのイメージとかけ離れた内装の店舗だと、お客様に悪いイメージを持たれてしまって、最悪の場合には売上の減少につながりかねません。利用するお客様の多くは、自らの身だしなみを良くするとともに、それによって清潔感を保つことを目的として来店します。
それにもかかわらず、肝心のインテリアが汚れていたり、雰囲気が悪かったりすると、気分を害して二度と利用してもらえなくなるというのは容易に想像がつくでしょう。また、内装に気を遣うことにより、他店との差別化を図ることができるというのも重要なポイントです。例えば、一般的なヘアサロンの多くは、白をベースにした清潔感ある雰囲気のお店となっていますが、あえて木目調やアメリカンな内装にすることによって、そういった雰囲気を好むお客様を取り込むことができるのです。
ヘアサロンの内装についての留意点
次に、ヘアサロンの内装を検討するにあたって注意すべきポイントを見ていくことにしましょう。第一に、頭に入れておきたいのは、ヘアサロンの内装についてはいくつかの規定が設けられており、それらをクリアしなければ経営することが認められないという点です。例えば、作業室の13平方メートル以上の面積が必要とされており、この広さにはお客様の待機場所や消毒室などは含めることはできません。作業室がこの広さを満たしている場合は作業イスを6台まで設置することが認められているのですが、7台以上設置しようとすると場合には1台あたり3平方メートルずつ増やしていく必要があります。
先ほどのヘアサロンは居心地の良さが重要だとお伝えしましたが、来店されるお客様の層によって居心地の良さを感じるポイントは異なってきます。第二に注意すべきポイントは、ヘアサロンの内装は、来店が想定される年代のお客様の好みに合いそうなものにしておく必要があるという点です。ヘアサロンは子供からシニアの方まで様々な年代の方が来店する可能性がありますが、周囲の環境や施設によって事前にどういった年齢層の方が多く来店するかを想定することは可能です。そのため、多く来店してもらえそうな年齢層のお客様が好みそうな内装にしておけば、客足を伸ばすことができるでしょう。
内装業者を選ぶ際に注意すべきポイントとは?
内装工事を行う場合には、多くの場合は専門の内装業者に依頼することになります。業者選びによって工事の成否が大きく変わってくると言っても過言ではありません。業者を選定するにあたって注意すべきポイントはいくつかありますが、特に大事なのはヘアサロンを手掛けた実績が豊富なところを選ぶべきであるということです。内装業者には様々なところがあり、それぞれに得意としている業態が異なります。
いくら評判が良くても、ヘアサロンの経験が乏しいところに依頼してしまうと思ったような内装にはならない可能性がありますので、業者を選ぶ際には必ず過去の実績を重視するようにしましょう。また、少しでもリーズナブルな料金で工事を行えるようにするためには、最初から一つの業者に絞るのではなく、まずは複数から見積りをとって比較検討するのがおすすめです。業者側としても相見積もりを取っているということが分かれば、契約を獲得するために頑張って値下げしようとするはずですので、結果的に工事費用を抑えることができるのです。
ヘアサロンの内装工事の相場はどれくらいか?
続いて、ヘアサロンの内装工事を業者に依頼した場合する場合にどれくらいの費用が必要になるのかを見ていくことにしましょう。工事費用は、ヘアサロンがある場所の坪単価や広さ、依頼する業者の料金体系や工事の内容によって変わってくるため、必ずしも決まった範囲内で収まるというわけではありません。例えば、一般的に内装工事の坪単価は20万円から40万円程度であるとされているのですが、デザインや設備にこだわると60万円ほどになるケースも少なくないのです。
もっとも、一般的には200万円から400万円ほどが相場であると言われていますので、特にこだわらなければこれくらいの金額を念頭に予算を組むようにするとよいでしょう。ただし、ヘアサロンのプランニングから実際の工事に至るすべての作業をすべて依頼しようとすると、場合によっては1000万円近くになるという点には注意しなければなりません。少しでも工事費を抑えるためには、自分でできるところは自分で行うことも重要になってくるのです。
内装工事費を抑えるためのポイント
ここからは、内装工事費を少しでも抑えるためにできることを見ていきます。まず、一つ目のポイントは、こだわるべきところとそうではないところのメリハリをつけるという点です。内装の隅々にまでこだわってしまうと予算がいくらあっても足りません。デザイン段階では、ついあれもこれも手を加えたくなってしまいますが、本当に必要かどうかを冷静に判断して、不要な工事はできる限り行わないようにすることでコストを大幅に削減することができるでしょう。
また、二つ目のポイントは、あらかじめ予算の上限を決めておくべきであるということです。上限を設けておけば、それ以上の工事を行うことができなくなるので、結果的に必要最小限の支出で済ませられるはずです。業者に希望する内装のイメージと併せて予算の上限を伝えておけば、その範囲内で最善の提案をしてもらえるはずですので、なるべく多くの業者に提案してもらって、その中から自分にとってのベストなものを選ぶようにするのがおすすめです。
天井の内装工事は必ずしも必要ではない
ヘアサロンの内装について検討する場合には、つい天井も凝ったデザインにしようと考えがちです。しかしながら、実際にはヘアサロンの天井は必ず意匠を施す必要はなく、場合によっては何ら手を加えずにむき出しのままにしておいても何ら問題は生じないかもしれません。逆に天井をむき出しにしておけば、吹き抜けのような雰囲気を演出できるようになり、開放感ある空間を付くことができる可能性もあるのです。
このように、一見すると内装を施した方がよさそうに思われるところでも実際には、工事をしなくても問題なくお洒落なヘアサロンにすることができるようなケースはありますので、インテリアについて検討する場合には、まずは先入観を取り除いて考えてみるようにすることが大切です。なお、どうしても自分だけで内装のイメージを考えるのが難しいという場合には、専門のインテリアコーディネーターに相談してみるというのもよいでしょう。もちろん相談料は必要になりますが、プロならではのスタイリッシュなインテリアを提案してもらえるはずです。
まとめ
以上で見てきたように、ヘアサロンの内装を検討するにあたっては、様々なポイントを頭に入れておく必要があります。それらを知っているのと知らないのとでは、内装の出来栄えが大きく違ってくるだけでなく、必要な費用水準も変わってくる可能性がきます。そのため、少しでも費用を抑えて素敵な内装に仕上げたいのであれば、ここで紹介した内容をしっかりと理解しておくようにしましょう。